◎副
市長(紀室輝雄君) 私からは、大きな2番目の
医療福祉関係の専門教育機関などの誘致についての(1)、有資格者等の人材育成について
お答えをいたします。 少子
高齢化が進行している状況において、
医療福祉、
介護職員などの有資格者の人材育成が今後における
介護保険事業などの推進に非常に重要であると認識をいたしておるところであります。このため、
当市におきましては
厚生労働省が進めている働きながら資格を取る、
介護雇用プログラムを今年度岩手県からの補助金を受け、
大船渡市
介護雇用プログラム推進事業として実施をしているところであります。この事業は、
市内の
介護老人
福祉施設など社会
福祉法人において離職、失業者を一定期間雇用し、
介護業務に従事させながら
ホームヘルパー2級の資格を取得させるものであり、
市内3カ所の社会
福祉法人に事業の実施を委託しているところであります。今後におきましても
介護職員等の人材育成につきましては、
医療や
介護などの
支援を必要とする
市民すべてが安心して生活できるよう、
関係機関との連携を図りながら取り組んでまいります。 次に、(2)の人材育成に向けた教育機関の誘致についてでありますが、
当市には
地域の保健、
医療を支えております気仙医師会や
介護保険事業の推進に御理解と御協力をいただいている社会
福祉法人などが設置されております。これら
関係機関、団体等との連携によります人材育成につきましては、
介護保険事業など
高齢者福祉を推進する中で
対応してまいりたいと考えております。教育機関の誘致につきましては、今後の
研究課題と考えております。 私からは以上です。
○
議長(
佐藤丈夫君) 企画
政策部長。
◎企画
政策部長(新沼辰男君) 私からは、
質問事項1の(1)、(3)、(4)について
お答えをいたします。 初めに、(1)の
地域活性化に対する抱負についてでありますが、団塊の世代は昭和22年から昭和24年に生まれた世代を指し、全国で約700万人いると推計されております。この世代は、他の世代と比べ突出して人口が多く、
平成19年から
平成21年には280万人以上が60歳の定年を迎え、大量退職しております。そこで、都市部の住宅問題を初め、ライフスタイルや価値観の多様化等から、定年後における出身地への回帰や田舎暮らしへの志向が高まる中、この大量退職により今後さらに地方への定住、移住者はふえるものと見込まれております。こうした中、
当市では定住、移住者を確保するため、市のホームページ上に定住交流情報サイトを設置して住まいの情報や就業相談等の各種
支援制度の紹介に加え、漁業や農業体験等の各種体験メニューを初め、各種観光情報等を掲載しながら
当市の魅力を発信するとともに、移住者への
支援活動に取り組んでいる
市内の民間団体に対して
助成等を行っております。また、国や県の市町村情報提供サイトとの接続を図り、より広く情報発信に努めるとともに、県及び県内市町村で実施している定住交流相談会への参加等を通じて移住希望者への個別相談に
対応しているところであります。今後もさらに
関係機関や
市民団体等と連携、協力しながら定住、移住者の確保に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 次に、(3)の
ふるさと回帰作文の活用についてでありますが、このたびの作文募集は
大船渡・活力創生2億円事業補助金を受けながら移住者への
支援活動に取り組んでいる
ふるさと回帰支援センターが交流人口の拡大や
当市への移住、定住を図ることを目的として実施したものであります。応募範囲は、北は北海道から南は九州まで
全国各地に及び、応募総数は60件でありました。内容は、碁石海岸や五葉山など風光明媚な自然環境や海、山の豊かな食材に恵まれた
地域性を称賛し、ぜひ訪ねてみたいとするものが多く、今回の作文募集により観光地として一定のイメージアップが図られたものと受けとめております。
当市といたしましては、今後さまざまな機会をとらえ、なお一層移住、
定住促進に係る情報発信に努め、
市内外の方々の御意見、御提言を
伺いながら市政運営に生かしてまいりたいと考えております。 次に、(4)の古里の日についてでありますが、
当市はリアス式の風光明媚な景観や海、山の豊かな恵み、県内でも比較的温暖な気候など、
ふるさととして人々の心を引きつけてやまない魅力や独特の風土を有しているものと考えております。今日学校や
地域などで郷土を知り、守り育てる
取り組みが進められております。これらにより幼いころから自然と郷土愛がはぐくまれてきたところであり、
市民の心の中にしっかり
ふるさとが根づいているものと受けとめております。また、市では三陸・
大船渡夏まつりを初め、
市内外で行われる各種イベントや地産地消運動を通じて豊かな自然に恵まれた
当市の魅力、食の安全、安心を広くPRするとともに、市のホームページにおいて各種観光情報や定住、移住希望者に対する情報発信に努めており、これらの
取り組みを地道に粘り強く行うことによって
ふるさと志向の人々の
当市への関心も高まってくるものと考えております。こうしたことから、今日人々の価値観が多様化している中、あえて特定の日を古里の日と定めなくても郷土愛の醸成に努め、
市民一人一人が自分の
ふるさととして他に誇れるよう、豊かで美しい自然、伝統ある歴史や文化等、恵まれた
地域資源を最大限に活用することにより、夢や希望にあふれるまちづくりを
市民とともにつくってまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。
○
議長(
佐藤丈夫君) 再
質問ありませんか。24番、
村上健一君。
◆24番(
村上健一君) (続) それぞれ御
答弁をいただきありがたいと思っているところでありますが、さらに深めてみたいと思うのでありますが、
答弁の中でも認めていただきましたが、住んでみたい、行ってみたい
大船渡をテーマにしての
短文募集でありますが、日にちが限られておったこともありまして60通で締め切らざるを得なかったようでありますが、感じましたところ、60人がこのテーマの募集要項を見たから60ではなくて、その何倍もの人たちが
大船渡が発信した住んでみたい、行ってみたい
大船渡の要項を目にしたものと思うところであります。分析している経過を聞きますというと、歴史と物産、あるいは自然環境、そして余生をこの
地域で送りたいという内容も結構ありまして、このことはすばらしい反応だと私は思います。やがて優秀作品、あるいは
入選作品等が発表されるでございましょうから、このことの持つ意味を真剣に
活性化対策、あるいはこれは観光もそうでありますけれども、この方々の期待にこたえた
活性化対策、つづってある内容についてのこたえ方というものを考えていただきたいと、このように思います。このことで、企画
政策部長の
答弁がすべてなのかもしれませんけれども、もう少し踏み込んで
戸田市長さんの決意もお聞かせいただければありがたいと思います。 それから、古里の日でありますが、これは確かに3月10日、特定の日だけにこだわってというのではありませんけれども、今各地で、きょうも何かの日になっているはずでありますけれども、3月10日は東京都平和の日であり、また食べるほうの砂糖をもじった形なのでありますが、砂糖の日でもあるようであります。ここに
大船渡だけの古里の日ではなくて、全国的に古里の日というものを設定してはいかがでしょうかということを発信して全国の古里の日にしていただければ
大船渡の発信の意味が出てくるように思うのであります。そのことも含めて全国に呼びかける意思はおありかどうかということについて再度御
答弁をいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
○
議長(
佐藤丈夫君) 企画
政策部長。
◎企画
政策部長(新沼辰男君) 私からは、
ふるさと回帰支援センターの作文の関係について
お答えいたします。 私も読ませていただきました。中にはこういうのがございました。
大船渡という地名に関しまして、大きな船が渡ってくる港、すごい勢いのあるまちだなと、ぜひここに住んでみたいというものがありました。それから、環境がすばらしいので同じ都市づくりをするのであれば環境共生都市をしたほうがいいのではないかという提言もございました。それから、ドライブがてら地図を見ましたら碁石海岸という地名があると、ここでみんなで行って囲碁大会をやってみたいと、そういう意見もございました。いずれこういう我々がふだん何とも思っていないものが他の視点から見るとすごい評価されているということがございます。こういう視点を大事にしてまちづくりをしたいというふうに考えております。 それから、古里の日の関係でございますけれども、私はこの
質問を聞きながら石川啄木を思い出しました。石川啄木は「
ふるさとの山に向ひて言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな」という有名な歌を残しております。彼は、日常の生活の日々の中から
ふるさとを思い、情景を思い出し、家族を思い、友を思い、いろんな歌を歌っています。それは、特定の日がその日を思ったということではございません。ふだんの日常の中からにじみ出た本当に率直な質朴でございまして、あえてそういうふうな日にちがない中ですばらしいものをつくったということが私の受けとめ方でございます。 以上でございます。
○
議長(
佐藤丈夫君) 再
質問ありませんか。24番、
村上健一君。
◆24番(
村上健一君) (続) 1つだけ、古里の日について再度ございますが、部長さんの気持ちはわかりました。ですが、先ほど申し上げましたように東京都平和の日は3月10日だけでなくて、砂糖、食べる砂糖の日は3月10日だけが食べるのではないのです。その
地域なり精神のアピールということに思いをはせてつくっていただければいいがなと私は思うのでありますが、もし再
答弁ありましたらお願いします。
○
議長(
佐藤丈夫君) 企画
政策部長。
◎企画
政策部長(新沼辰男君) いずれ
ふるさとを思う気持ちは、人それぞれの心のありようといいますか、思いはさまざまだと思います。合意形成等が大変なものかなというふうに感じております。いずれ今のところではそういうふうな認識でありますので、御理解いただきたいと思います。
○
議長(
佐藤丈夫君) 以上で24番
議員の
一般質問を終わります。 これで通告による
一般質問は全部終わりましたので、本日はこれをもって散会いたします。 どうも御苦労さまでございました。 午前10時57分 散 会...