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12月20日-04号

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  1. 大船渡市議会 2010-12-20
    12月20日-04号


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    平成22年  第4回 定例会議事日程第4号平成22年12月20日(月)午前10時開議日程第1  市政に対する一般質問本日の会議に付した事件   ~議事日程第4号に同じ~出 席 議 員(25名)  議 長  佐 藤 丈 夫 君          1 番  渕 上   清 君  2 番  田 中 英 二 君          3 番  伊 藤 力 也 君  4 番  伊 藤 直 人 君          5 番  森     操 君  6 番  三 浦 正 明 君          7 番  紀 室 若 男 君  8 番  佐 藤   寧 君          9 番  熊 谷 昭 浩 君  10番  船 野   章 君          11番  須 藤 共 二 君  12番  滝 田 松 男 君          13番  木川田 了 摩 君  14番  及 川   彌 君          15番  門 前 恭 一 君  16番  三 浦   隆 君          17番  鈴 木 道 雄 君  18番  氏 家 じんいち君          19番  菊 地 耕 悦 君  20番  畑 中 孝 博 君          21番  斎 藤   功 君  22番  平 田 ミイ子 君          23番  志 田 嘉 功 君  24番  村 上 健 一 君欠 席 議 員(1 名)  副議長  平 田   武 君説明のため出席した者  市     長  戸 田 公 明 君      副  市  長  紀 室 輝 雄 君  教  育  長  今 野 洋 二 君      企 画 政策部長  新 沼 辰 男 君  総 務 部 長  武 政 久 夫 君      生 活 福祉部長  千 田 哲 志 君  商 工 観光部長  佐 藤 悦 郎 君      農 林 水産部長  佐々木 伸 介 君  大 船 渡魚市場  佐 藤 悦 男 君      都 市 整備部長  佐 藤   守 君  建 設 推進室長  三 陸 支 所 長  及 川 岩 治 君      会 計 管 理 者  奥 山 行 正 君  教 育 次 長  山 口 清 人 君      企 画 調整課長  佐 藤 高 廣 君  活 力 推進課長  新 沼 秀 人 君      秘 書 広聴課長  三 浦 勝 朗 君  総 務 課 長  金 野 博 史 君      財 政 課 長  佐 藤   良 君  国 保 年金課長  三 浦 和 士 君      保 健 福祉課長  志 田 俊 一 君  商工観光物産課長 志 田 重 男 君      港 湾 経済課長  金 野 敏 夫 君  農 林 課 長  佐 藤 英 夫 君      水 産 課 長  千 葉 英 彦 君  水 産 課 技 監  片 石 圭 介 君      建 設 課 長  村 上 隆 樹 君  生 涯 学習課長  金 野 良 一 君      学 校 教育課長  平 山 敏 也 君事務局職員出席者  事 務 局 長  金 野 周 明 君      局 長 補 佐  後 藤 俊 一 君  議 事 係 長  千 田 岳 明 君    午前10時00分 開   議 ○議長佐藤丈夫君) おはようございます。定刻になりましたので、これより会議を開会いたします。  本日の出席議員は25名であります。欠席の通告は、25番、平田武君であります。  それでは、出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事は、お手元に配付の議事日程第4号により、これを進めることにいたします。 ○議長佐藤丈夫君) 日程第1、市政に対する一般質問であります。  本日の一般質問は5番議員から行います。5番、森操君。    (5番 森操君登壇)     (拍     手) ◆5番(森操君) おはようございます。公明党の森操でございます。  まず初めに、このたび戸田新市長におかれましては第9代大船渡市長就任、まことにおめでとうございます。初心を貫徹され、御活躍をお祈り申し上げます。それでは、平成22年第4回定例議会に当たりまして、通告に従いまして質問をいたします。  まず、大きい1番目の子宮頸がん等ワクチン接種について。子宮頸がんは、大船渡市議会でも検診ワクチン接種等で何回か取り上げられており、昨年の6月議会では私の一般質問子宮頸がんウイルス起因がんであり、HPV、ヒトパピローマウイルス検査を行う無料クーポン検診を取り上げたところであります。また、昨年の6月議会では、提案者平田ミイ子議員による子宮頸がん予防ワクチン公費全額助成に関する意見書が採択され、提出されたところでございます。今般11月26日に国の22年度補正予算が成立をいたしまして、その中で疾病対策費の中に3種類のワクチン接種交付金事業として公費助成されることになりました。ただし、1割は自己負担ということでございます。そこでお伺いをいたします。  (1)、子宮頸がん検診ワクチン接種でほぼ100%予防できるがんであり、ワクチン接種対象年齢には10代前半が効果的とされており、自己負担がなければ学校等集団接種も実施しやすくなります。我がまちも子宮頸がんゼロを目指して積極的に取り組むべきと考えますが、市長のお考えをお伺いいたします。  (2)番、子宮頸がん予防ワクチン予防検診の大切さを次世代に伝えていくために家庭、学校、社会での啓発をどう進めるかお伺いをいたします。  (3)番目、ヒブ(インフルエンザ菌b型)ワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチン接種への当市取り組みをお伺いいたします。  次に、大きい2番目の地域福祉支援体制について。今後超高齢化社会に拍車がかかり、団塊世代がいよいよ労働市場から引退をして高齢化に大量突入していく2012年問題、その団塊世代が75歳以上になり、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が30%に達し、高齢化率のピークを迎える2025年問題が待ち構えております。大船渡市は、社会福祉法等の改正により新たに規定された地域福祉計画を主体的に策定し、平成20年度から平成29年度までの10年間の大船渡地域福祉計画を発表しております。その中でも触れておりますが、介護保険法の改正や障害者自立支援法の施行など、国の制度の見直しは施設から在宅へという流れを鮮明にしているとあり、在宅介護へ誘導したはずが在宅を支える医療、看護、介護サポートが不十分なことから、本人の希望というよりは家族の置かれた状況から施設希望者がふえて施設待機者の増加につながっております。また、この夏大きな問題となった地域から孤立化する高齢者がふえる中で、地域全体で高齢者を支えるネットワークづくり、在宅で安心して暮らすことができる仕組みづくり地域福祉の新しい要請であります。よって、以下の角度からお伺いをいたします。  (1)、地域包括支援センターを中心とした地域見守りネットワークの強化についてお伺いをいたします。  (2)番、地域における見守り、外出、買い物などの生活支援サービスの拡充についてお伺いをいたします。  (3)番、地域医療を支える訪問看護ステーション及び訪問介護ステーション取り組みについてお伺いをいたします。  (4)番目に地域ごと介護看護スタッフの長期的な需給を描き、計画的な要請に取り組むなど、高齢者が安心して地域で暮らすことができる制度設計についてお伺いをいたします。  以上で壇上からの質問は終わり、再質問がある場合には自席から行います。御清聴ありがとうございました。     (拍     手) ○議長佐藤丈夫君) 市長。    (市長 戸田公明君登壇) ◎市長戸田公明君) まずもって森議員様から第9代市長就任のお祝いをいただきました。ありがとうございます。4年間一生懸命頑張ってまいります。それでは、私からの答弁といたします。  地域福祉支援体制についてのその1、地域見守りネットワークの強化についてでございます。地域包括支援センターは、高齢者が住みなれた地域で安心して生活できるよう平成18年度に設置し、これまで市内4カ所の在宅介護支援センター相談窓口を設け、高齢者のさまざまな相談に対応してまいりました。特にも認知症高齢者に対しましては、平成19年度に県広域振興局とともに認知症地域支援体制構築等推進事業を実施し、認知症の方が行方不明になった場合に早急に対応できる体制を整備するなど地域での見守り体制の強化を図ったところでございます。また、地域介護サービス事業所関係団体民生委員ボランティアNPO法人などの連携によりまして地域人的ネットワークの構築が進められているところでもございます。今後もこれらのネットワークを充実させるとともに、高齢者間の共助と自立の促進を図るため、老人クラブ等の協力を得ながら介護予防事業を充実し、見守りのネットワークを強化してまいりたいと考えております。  次に、(2)の地域における生活支援サービスの充実についてでありますが、当市では高齢者が住みなれた地域で安心して暮らせるよう、高齢者福祉サービスの充実に努めるとともに、見守り支援としてひとり暮らし高齢者の方を対象に緊急通報装置を設置し、安心、安全の確保を進めてきております。また、家に閉じこもりがちな高齢者社会的孤立感の解消と見守り機能を兼ねた生きがい対応型デイサービス事業生活支援型ホームヘルパー派遣事業を実施しているところでもございます。  なお、介護保険サービス高齢者福祉サービスの対象とならない方につきましては、民生委員など地域人的資源を活用して支援しているところでございます。今後も地域人的資源を活用し、高齢者の自立した生活を支援してまいりたいと考えております。  なお、その他の御質問につきましては、関係部課長等から御答弁申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長佐藤丈夫君) 生活福祉部長。 ◎生活福祉部長千田哲志君) 私からは、まず1、子宮頸がんなどのワクチン接種についてお答えをいたします。  初めに、(1)の子宮頸がん対策についてでありますが、当市では市民一人一人が健康で健やかな生活が送られるよう、乳幼児から高齢者まで各年代に応じた各種保健事業を実施し、健康の保持増進を図っているところであります。特にも子宮頸がんにつきましては、20歳から30歳代の比較的若い世代での発症が多いことから、受診率の向上と早期発見早期予防を図るため、平成21年度から特定の年齢に到達した方について全額公費負担女性特有がん検診推進事業を実施しているところであります。また、平成22年度は新たに初回の妊婦健診時に子宮頸がん検診全額公費負担で実施しているところであります。一方、ワクチン接種すると発がん性ウイルスへの感染を7割予防できるとされており、定期的な検診ワクチン接種の両方を受けることにより子宮頸がんをほぼ予防できると言われております。このため、今後におきましては国及び県の動向を注視しながら子宮頸がんワクチン接種について検討するとともに、各種検診事業を積極的に推進し、市民健康保持と増進のために全力で取り組んでまいりたいと考えております。  次に、(2)の啓発活動についてでありますが、当市では市民健康づくりのため生活習慣病等予防のための各種健康相談健康教室などを開催し、正しい知識の普及啓発を図っているところであります。また、各種検診等の際は対象者の方々へ検診重要性について資料を配付し、検診当日は保健師が病気の予防検診はなぜ必要かについて保健指導を行っているところであります。さらに、感染症予防のための予防接種については必要資料を随時送付し、必ず一読後に予防接種をすることを奨励しております。今後におきましても、子宮頸がんワクチン接種検診の大切さを子供たちを含め市民の皆様に伝えるため、学校や関係機関との連携を緊密にし、情報を提供するとともに普及啓発に努めてまいりたいと考えております。  次に、(3)、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチン接種についてでありますが、ヒブはヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌であり、肺炎球菌肺炎の原因となる細菌であります。これらの細菌は、多くの乳幼児の鼻やのどにいる身近な菌でありますが、保菌しているだけでは問題となることはなく、保菌者のせき、くしゃみによって鼻や口から侵入し感染すると言われております。これらの細菌を原因とした感染症として、ヒブによるものでは髄膜炎肺炎喉頭炎などで、肺炎球菌によるものでは髄膜炎、敗血症、肺炎、中耳炎などとなっており、中でも細菌性髄膜炎は重度の後遺症を含めて病後の経過が不良となる割合が20から30%と非常に高い疾病であります。またその症状により運動麻痺精神発達遅滞、難聴、てんかんなどの重い後遺症を残し、死に至るのは約5%と言われております。ヒブワクチン接種は、乳幼児細菌性髄膜炎などをほぼ確実に予防することが可能であり、肺炎球菌ワクチン接種も非常に有効であるとされております。このたびこのワクチン接種に関する国の補正予算が成立いたしましたが、実施に向けた詳細についてはいまだ厚生労働省において調整中であります。また、法定接種外予防接種であるため、予防接種行為に起因する事故への補償を含む十分な検討と医療機関などとの協議も必要と考えているところです。こうしたことから、ワクチン接種につきましては国や県の指導などを受けながら検討してまいりたいと考えております。  次に、質問事項2の(3)から(4)についてお答えをいたします。初めに、(3)、在宅医療への取り組みについてでありますが、看護師等が訪問し、床ずれなどの手当てや点滴の管理などを行う訪問看護は、市内においては2カ所の訪問看護ステーションと1カ所の医療機関で実施しております。また、ホームヘルパーが訪問し、食事の世話や身体介護などを行う訪問介護ステーションは、市内では7カ所設置されており、このうち2カ所は24時間の対応が可能なものとなっております。  次に、(4)の高齢者が安心して地域で暮らすことができる制度設計についてでありますが、介護保険制度見直しが3年ごとに行われ、これに伴い、当市におきましても高齢者福祉計画介護保険事業計画を策定しているところであります。この計画は、いわゆる団塊の世代が65歳以上に到達する2015年の高齢者介護の姿を念頭に置いて策定しているところであり、次期計画期間平成24年度から平成26年度までとなるものであります。計画の策定に当たっては、人口や介護保険サービス事業量などを推計してまいりますが、地域における人的資源の活用を進めることが今後肝要であると認識をいたしており、介護看護スタッフの長期的な需要への取り組みは今後の研究課題であると考えております。  私からは以上でございます。 ○議長佐藤丈夫君) 再質問ありませんか。5番、森操君。 ◆5番(森操君) (続) 御答弁ありがとうございました。二、三再質問をさせていただきます。  まず、1番目の(1)と(3)について、3種類の予防ワクチン全額助成ということで、今部長のほうからは厚労省のほうで調整中という答弁だったのですけれども、全額助成に向けて、当初発表では1割の自己負担ということだったのですけれども、全額助成ということが、今壇上でも述べましたように小学生高学年から中学生のある年齢を対象にするわけなのですが、学校で集団接種とか、そういうことを想定したときに全額助成というのが非常に重要かなということであります。それで、聞いた話によりますと、ワクチン価格設定とか医師の技術料、これが各自治体でそれぞれ契約をして、これから設定するということを聞いております。既に決まっている、予算は総額で約1,000億ということで決まっておるのですけれども、具体的に実質費用が下回る設定がされれば余剰金が出るわけです。その余剰金を1割負担に回せるということで、その余剰金も国に返さなくてもいいよということで財務省も厚労省も認めているということが聞こえてきますけれども、このあたりについて詳しくお伺いをいたします。  あと1番の(2)番について、今回の補正予算助成の期間が平成22年度、ことしから23年度末という限定になっておるのです。幾ら啓発といっても助成が切られればどうしても大きな負担になりますので、またその助成を受けられた年齢と受けられない年齢が、どうしても不平等が生まれてきます。継続実施を行って初めて少子化対策というふうに言えると思われるのです。それで、平成24年度以降の対応、国への対応となることなのですけれども、そこのあたりの当局の決意というか、対応をお伺いいたします。  あと次に2番目の(1)につきまして、県内の奥州市では具体的に来年度から社会福祉協議会地域の見守りボランティアの活動を行うということで、御近所福祉スタッフというものを任命して約50世帯に1人ぐらいの割合で設置するそうなのですけれども、民生児童委員サポートを行うようであります。我が当市も検討したらいかがということで、御所見をお伺いいたします。  最後に、先ほども部長の話もありましたけれども、小規模多機能の居宅介護とか夜間対応型の訪問介護等お話がありましたけれども、非常に地域密着サービスで取り組んでおられるということでしたけれども、その課題についてどういうものがあるかお伺いしたいと思います。  以上でございます。 ○議長佐藤丈夫君) 生活福祉部長。 ◎生活福祉部長千田哲志君) 私のほうからは、ワクチンの関係についてお答えをいたします。  全額公費負担で実施しているというのは、ことしから初回の妊婦健診時に子宮頸がん検診全額公費負担で実施しているということでございます。それから、23年度以降の話になりますけれども、議員からは余剰金を使って1割負担をなくしたほうがいいのではないかとか、あるいは継続することによって不平等をなくしたらいいのではないかと、そのようなお話がございました。いずれそういうふうな検討をしている段階でございますけれども、いずれ感染症予防につきましては市民の健康を維持増進するという観点から普及啓発活動とあわせまして、いずれ国、県、あるいは他市の状況、あるいは市の財政状況、そのあたりを総合的に勘案しながら前向きに対応してまいりたいと、そのように考えております。 ○議長佐藤丈夫君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長志田俊一君) 私からは、2番の地域福祉支援体制関係についてお答えを申し上げたいと思います。  まず、1つ目民生委員サポートするような形ということでございますけれども、現在も社会福祉協議会のほうで推進しております委員さんと、それから地域の方々、十分に連携していると思います。ただ、今後もさまざまな形でそれぞれ必要な分野が出てくると思いますので、今後も社会福祉協議会、もしくは民生委員さんの御意見を聞きながら十分に活動を行ってまいりたいと考えます。  それから、2つ目サービスを提供する上での課題ということでございますが、いわゆるサービスが必要な人を見つけること自体が課題だとうちのほうでも考えておりますので、ただいま地域包括支援センターお答えを申し上げましたが、それらの職員を中心にして地域での課題の掘り起こしをこれからも進めたいと考えております。  以上でございます。 ○議長佐藤丈夫君) 再質問ありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長佐藤丈夫君) 以上で5番議員一般質問を終わります。  次に、24番、村上健一君。    (24番 村上健一君登壇)     (拍     手) ◆24番(村上健一君) 私で最後の質問者になりました。お疲れでしょうが、私の持ち時間、あと30分でございます。おつき合いのほどよろしくお願いいたします。  さて、戸田新市長の就任に祝意を表しながら通告の2点について質問してまいりたいと思います。市政全般にわたる諸課題につきましては、施政方針とか、さらに補正を含めた予算編成等を拝見しながらの議論にしたいと思っております。よって、今回は新市長について、その人となり、あるいは秘めた決意のほどを知りたいこともありましての質問となりますので、御了承をお願いいたします。  さて、このたび就任されました戸田市長さんには、これまでの多分大船渡市政始まって以来のどの市長とも違う経歴、経験があるように思います。海外経験も今日の地方自治体の首長として必要であります。また、高齢化社会が進む中で、医療福祉介護についての仕事経験はなおのことであります。よって、これまで余り議論がされなかったかなと思うような次の2点について提案をし、そして質問してみたいと思うものであります。  まず、その1つは、当市出身者、あるいはゆかりの人たち等によりますふるさと回帰定住促進のことによる地域活性化についてであります。ここ数年、いわゆる団塊世代ふるさと回帰と、これの受け入れの運動が全国各地で盛り上がり、かつ実践をされてきたことは御案内のとおりであります。戸田市長御自身もまさにこの世代に当たるかと思います。そして、ふるさとに戻って活動をされてきた一人だと思い、質問をするものであります。このたびも市長選挙に挑戦をされ、見事に市長の座を射とめられ、まさにそのこと自体、地域活性化の一つにもなったかと敬意を表するものであります。  それで、質問であります。これまでの経験を生かして、さらに地域活性化の柱にしたいと、こう考えていること、あるいはその手法を含めて心している点があるものと思いますが、ぜひお聞かせをいただきたい、御答弁をお願いいたします。  次にでありますが、くどいようで恐縮ですが、今回は施政方針ですとか予算説明等がありませんので、選挙公報等の一部を黙読しての質問となりますが、戸田市長の誕生によってふるさと回帰運動とその取り組みが、あるいは当市への移住、定住対策に新たな展開があるのではないかと期待をするものであります。先日来の同僚議員への答弁の中で、何度もふるさとへの誇りを大事にしながらと繰り返し述べておられます。また、地域力を高めること、あるいは医療技術者、お医者さん等の確保、誘致についても述べており、私も賛意を表するものであります。市長自身の胸の中にあります構想なりをこの際にお聞かせをいただきたいと思います。御答弁のほどよろしくお願いいたします。  当市内でもここ数年、市民有志によってふるさと回帰大船渡支援センターを立ち上げたりしまして希望者等の窓口にもなっていると、あるいは連絡をとり合っているグループがあります。そして、古い民家の紹介や交流会活動情報誌の発送にボランティアで取り組んでおります。こうした中で、日頃市町長岩には市内出身で中央で活躍中の画家のアトリエ開設の準備も進んでおります。また、茨城県で活動する陶芸家市内への移住の話もあります。土地や物件探しの手伝いもしているところでありますが、さらにことしは大船渡に行ってみたい、住んでみたいの短文募集を全国に発信しましたところ、北海道から九州まで60通もの応募がありました。中でも暮らしてみたいが16点、行ってみたい38点などなど、関心の高さとあわせまして、まだまだ知らせる方法、紹介すべき方法のあることを思い知ったところであります。目下応募作品についての入選作品等の審査中とのことでありますが、地域に期待すること、貴重な提言等もたくさんあったようであります。当局にも活用をしていただきたい、参考にしていただきたい内容が多いと承知をしているところであります。このことについてどのように受けとめますか、感想でも結構です、御答弁をお願いいたします。  次に、古里の日制定に向けた取り組みについてであります。今紹介しておりますふるさと回帰大船渡支援センターでは、全国初の古里の日、里をもじって3月10日をその日にしようという提案をし、運動をしているようであります。いずれユニークな提案と思います。市当局も積極的に支援してほしいと思います。できれば新しい市長の決意のほど、御答弁をいただければありがたいと思います。  次に、大きく2点目の質問であります。医療福祉介護職員の人材育成を目指す専門教育機関などの誘致とその取り組みについてであります。まずもって少子高齢化社会の進展は、特に著しいものがあります。当市内の9月末現在でもって65歳以上の高齢化率、先ほども議論ありました30.7%かと思います。そして、日頃市、末崎、旧三陸町は33%以上のところが続々と出ております。まさに超高齢化社会への突入であります。全員が介護を必要としているわけではありませんけれども、やがてさらに高い割合でもって医療福祉介護サービスを必要とする対象者が多くなります。現に施設介護への待機者の多いことは先日来の議論で明らかになっているところでございます。戸田新市長は、特に福祉介護の現場経験も豊かな方と承知をしております。それだけに期待をし、質問しますが、当市はもとより広域での当気仙地域における、介護の現場における人材不足をどのように把握をしているか、準備がありましたら御答弁をいただきたいと思います。これが1つであります。  次に、当地域には組織としてもしっかりした気仙医師会があります。また、指導力と実績のある社会福祉法人、特養施設、あるいはグループホームやデイサービスの施設等々があります。従事するスタッフもかなり頑張っていますが、他の機関で経験し、あるいは退職し、学んできた人材の確保に頼り切っているように見受けられるところがあります。この際、今述べました医師会、そして社会福祉法人等が力を合わせまして、地域での人材育成に向けまして教育機関の誘致あるいは設置のために努力をしていただきたいと強く期待するものであります。戸田市長みずから福祉事業に身を置き、豊かな実績と経験があるからこそ今ここにその第一歩を踏み出してほしい、このように思うのでありますが、どうでしょうか、御答弁をお願いするものであります。  御案内のように政府、厚生労働省によりますと高齢化社会の進行は介護職員、つまり看護師、保健師、助産師を含めたもののようでありますが、全国的に不足をしていると言われております。やがて克服する4ないし5県がありそうですが、特に本県は2011年に768人、さらに15年には737人不足とのことであります。県に依存することも、これは現状やむを得ませんけれども、自前の人材育成をするということがさらに必要と思い、質問するものであります。ちなみに、宮古地域ではこれら看護職員確保のために対策懇談会を設置しまして、就学支援や看護師の地域定着について検討、協議をし、行政当局に提言をまとめたと報道されております。こうした各地の先進例を参考にしながら、当地域医療福祉介護現場の充実を図っていただきたいと思うものであります。強く要望し、私の質問といたします。皆様には、御清聴いただきありがとうございました。     (拍     手) ○議長佐藤丈夫君) 市長。    (市長 戸田公明君登壇) ◎市長戸田公明君) ただいま村上議員より市長就任のお祝いのお言葉をいただきました。ありがとうございます。4年間一生懸命全力を傾けて頑張ってまいります。よろしくお願いいたします。  私からは、定住促進への取り組みについてのその2、定住促進対策について御答弁申し上げます。市政目標を実現するための総合的な政策の一つとしまして、産業振興で若者の定着と市外からの移住者増加対策を進めて人口減少の歯どめに全力を尽くすことを掲げさせていただきました。もとより産業の振興のみで人口の定住化促進を図ることはできないところであり、豊かな自然環境を保全しながら道路や港湾、上下水道、公園などの快適な都市環境を初め、安全、安心が確保され、さらには心豊かな人材を育成する環境が整った地域社会の構築が不可欠でございます。こうした取り組みを総合的に進めることで活力と潤いに満ちたまちづくりが図られるものと認識しております。その中核となるのが何と申しましても地場産業の振興でございます。産業の発展なくして市の勢いの発展はあり得ないところであり、私は全魂を傾けて地場産業の振興に取り組んでまいります。これにより市民所得の向上が図られるとともに、さらなる都市機能の集積が可能となり、子育て支援医療福祉施策の充実、教育、文化の振興等を推進することにより都市としての魅力が一段と高まり、人口の定住化、さらには市外からの流入人口の増大が図られるものと考えております。今後各分野の方々と話し合いながら産業振興上の問題点や課題を洗い出し、市民の英知を結集しながら一つ一つ解決を図り、活力あふれる産業振興を図ってまいりたいと考えております。  なお、その他の御質問につきましては、副市長及び関係部課長等から御答弁申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ○議長佐藤丈夫君) 副市長
    ◎副市長(紀室輝雄君) 私からは、大きな2番目の医療福祉関係の専門教育機関などの誘致についての(1)、有資格者等の人材育成についてお答えをいたします。  少子高齢化が進行している状況において、医療福祉介護職員などの有資格者の人材育成が今後における介護保険事業などの推進に非常に重要であると認識をいたしておるところであります。このため、当市におきましては厚生労働省が進めている働きながら資格を取る、介護雇用プログラムを今年度岩手県からの補助金を受け、大船渡介護雇用プログラム推進事業として実施をしているところであります。この事業は、市内介護老人福祉施設など社会福祉法人において離職、失業者を一定期間雇用し、介護業務に従事させながらホームヘルパー2級の資格を取得させるものであり、市内3カ所の社会福祉法人に事業の実施を委託しているところであります。今後におきましても介護職員等の人材育成につきましては、医療介護などの支援を必要とする市民すべてが安心して生活できるよう、関係機関との連携を図りながら取り組んでまいります。  次に、(2)の人材育成に向けた教育機関の誘致についてでありますが、当市には地域の保健、医療を支えております気仙医師会や介護保険事業の推進に御理解と御協力をいただいている社会福祉法人などが設置されております。これら関係機関、団体等との連携によります人材育成につきましては、介護保険事業など高齢者福祉を推進する中で対応してまいりたいと考えております。教育機関の誘致につきましては、今後の研究課題と考えております。  私からは以上です。 ○議長佐藤丈夫君) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(新沼辰男君) 私からは、質問事項1の(1)、(3)、(4)についてお答えをいたします。  初めに、(1)の地域活性化に対する抱負についてでありますが、団塊の世代は昭和22年から昭和24年に生まれた世代を指し、全国で約700万人いると推計されております。この世代は、他の世代と比べ突出して人口が多く、平成19年から平成21年には280万人以上が60歳の定年を迎え、大量退職しております。そこで、都市部の住宅問題を初め、ライフスタイルや価値観の多様化等から、定年後における出身地への回帰や田舎暮らしへの志向が高まる中、この大量退職により今後さらに地方への定住、移住者はふえるものと見込まれております。こうした中、当市では定住、移住者を確保するため、市のホームページ上に定住交流情報サイトを設置して住まいの情報や就業相談等の各種支援制度の紹介に加え、漁業や農業体験等の各種体験メニューを初め、各種観光情報等を掲載しながら当市の魅力を発信するとともに、移住者への支援活動に取り組んでいる市内の民間団体に対して助成等を行っております。また、国や県の市町村情報提供サイトとの接続を図り、より広く情報発信に努めるとともに、県及び県内市町村で実施している定住交流相談会への参加等を通じて移住希望者への個別相談に対応しているところであります。今後もさらに関係機関市民団体等と連携、協力しながら定住、移住者の確保に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  次に、(3)のふるさと回帰作文の活用についてでありますが、このたびの作文募集は大船渡・活力創生2億円事業補助金を受けながら移住者への支援活動に取り組んでいるふるさと回帰支援センターが交流人口の拡大や当市への移住、定住を図ることを目的として実施したものであります。応募範囲は、北は北海道から南は九州まで全国各地に及び、応募総数は60件でありました。内容は、碁石海岸や五葉山など風光明媚な自然環境や海、山の豊かな食材に恵まれた地域性を称賛し、ぜひ訪ねてみたいとするものが多く、今回の作文募集により観光地として一定のイメージアップが図られたものと受けとめております。当市といたしましては、今後さまざまな機会をとらえ、なお一層移住、定住促進に係る情報発信に努め、市内外の方々の御意見、御提言を伺いながら市政運営に生かしてまいりたいと考えております。  次に、(4)の古里の日についてでありますが、当市はリアス式の風光明媚な景観や海、山の豊かな恵み、県内でも比較的温暖な気候など、ふるさととして人々の心を引きつけてやまない魅力や独特の風土を有しているものと考えております。今日学校や地域などで郷土を知り、守り育てる取り組みが進められております。これらにより幼いころから自然と郷土愛がはぐくまれてきたところであり、市民の心の中にしっかりふるさとが根づいているものと受けとめております。また、市では三陸・大船渡夏まつりを初め、市内外で行われる各種イベントや地産地消運動を通じて豊かな自然に恵まれた当市の魅力、食の安全、安心を広くPRするとともに、市のホームページにおいて各種観光情報や定住、移住希望者に対する情報発信に努めており、これらの取り組みを地道に粘り強く行うことによってふるさと志向の人々の当市への関心も高まってくるものと考えております。こうしたことから、今日人々の価値観が多様化している中、あえて特定の日を古里の日と定めなくても郷土愛の醸成に努め、市民一人一人が自分のふるさととして他に誇れるよう、豊かで美しい自然、伝統ある歴史や文化等、恵まれた地域資源を最大限に活用することにより、夢や希望にあふれるまちづくりを市民とともにつくってまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 ○議長佐藤丈夫君) 再質問ありませんか。24番、村上健一君。 ◆24番(村上健一君) (続) それぞれ御答弁をいただきありがたいと思っているところでありますが、さらに深めてみたいと思うのでありますが、答弁の中でも認めていただきましたが、住んでみたい、行ってみたい大船渡をテーマにしての短文募集でありますが、日にちが限られておったこともありまして60通で締め切らざるを得なかったようでありますが、感じましたところ、60人がこのテーマの募集要項を見たから60ではなくて、その何倍もの人たちが大船渡が発信した住んでみたい、行ってみたい大船渡の要項を目にしたものと思うところであります。分析している経過を聞きますというと、歴史と物産、あるいは自然環境、そして余生をこの地域で送りたいという内容も結構ありまして、このことはすばらしい反応だと私は思います。やがて優秀作品、あるいは入選作品等が発表されるでございましょうから、このことの持つ意味を真剣に活性化対策、あるいはこれは観光もそうでありますけれども、この方々の期待にこたえた活性化対策、つづってある内容についてのこたえ方というものを考えていただきたいと、このように思います。このことで、企画政策部長答弁がすべてなのかもしれませんけれども、もう少し踏み込んで戸田市長さんの決意もお聞かせいただければありがたいと思います。  それから、古里の日でありますが、これは確かに3月10日、特定の日だけにこだわってというのではありませんけれども、今各地で、きょうも何かの日になっているはずでありますけれども、3月10日は東京都平和の日であり、また食べるほうの砂糖をもじった形なのでありますが、砂糖の日でもあるようであります。ここに大船渡だけの古里の日ではなくて、全国的に古里の日というものを設定してはいかがでしょうかということを発信して全国の古里の日にしていただければ大船渡の発信の意味が出てくるように思うのであります。そのことも含めて全国に呼びかける意思はおありかどうかということについて再度御答弁をいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長佐藤丈夫君) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(新沼辰男君) 私からは、ふるさと回帰支援センターの作文の関係についてお答えいたします。  私も読ませていただきました。中にはこういうのがございました。大船渡という地名に関しまして、大きな船が渡ってくる港、すごい勢いのあるまちだなと、ぜひここに住んでみたいというものがありました。それから、環境がすばらしいので同じ都市づくりをするのであれば環境共生都市をしたほうがいいのではないかという提言もございました。それから、ドライブがてら地図を見ましたら碁石海岸という地名があると、ここでみんなで行って囲碁大会をやってみたいと、そういう意見もございました。いずれこういう我々がふだん何とも思っていないものが他の視点から見るとすごい評価されているということがございます。こういう視点を大事にしてまちづくりをしたいというふうに考えております。  それから、古里の日の関係でございますけれども、私はこの質問を聞きながら石川啄木を思い出しました。石川啄木は「ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」という有名な歌を残しております。彼は、日常の生活の日々の中からふるさとを思い、情景を思い出し、家族を思い、友を思い、いろんな歌を歌っています。それは、特定の日がその日を思ったということではございません。ふだんの日常の中からにじみ出た本当に率直な質朴でございまして、あえてそういうふうな日にちがない中ですばらしいものをつくったということが私の受けとめ方でございます。  以上でございます。 ○議長佐藤丈夫君) 再質問ありませんか。24番、村上健一君。 ◆24番(村上健一君) (続) 1つだけ、古里の日について再度ございますが、部長さんの気持ちはわかりました。ですが、先ほど申し上げましたように東京都平和の日は3月10日だけでなくて、砂糖、食べる砂糖の日は3月10日だけが食べるのではないのです。その地域なり精神のアピールということに思いをはせてつくっていただければいいがなと私は思うのでありますが、もし再答弁ありましたらお願いします。 ○議長佐藤丈夫君) 企画政策部長。 ◎企画政策部長(新沼辰男君) いずれふるさとを思う気持ちは、人それぞれの心のありようといいますか、思いはさまざまだと思います。合意形成等が大変なものかなというふうに感じております。いずれ今のところではそういうふうな認識でありますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長佐藤丈夫君) 以上で24番議員一般質問を終わります。  これで通告による一般質問は全部終わりましたので、本日はこれをもって散会いたします。  どうも御苦労さまでございました。    午前10時57分 散   会...